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2018年08月02日

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

殺生ヒュッテ テント場


【2日目】

槍ヶ岳登山、2日目の朝からです。

昨夜は10時ごろ就寝したにもかかわらず、夜中の1時に目が覚める。
久々のテント泊。寝慣れないのか、気持ちが高ぶっているのか
それ以降は目が冴えて、なかなか眠れない。
この日は星空が綺麗だったので、テントから顔を出して星を眺めていた。

「どうせ眠れないなら、早く出発するか」
まわりに迷惑がかからぬよう3時過ぎから夜食ならぬ朝食のラーメンを食べる。
明るくなる前に出発しようかと思ったが、片付けと撤収に手間どり結局、夜が明けてしまった。


2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

【AM5:30 徳沢園 出発】

どんだけ撤収遅いのか・・・(ここらへんは今後の課題ですね。)
それでも徳沢園の朝はみんなゆっくりしていて、まだ行動している人は少なかった。
日程的にこれから上高地に下る人が多いのだろう。

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

昇りかけの太陽を浴びる明神岳が幻想的で綺麗だ。
まだ朝一で涼しくて快適。日が昇って暑くなる前になるべく距離を稼いでおきたいところ。


2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

【AM6:10 横尾山荘】

徳沢園から40分ほどで横尾山荘に到着。
立派な山荘、トイレも有料だがとっても綺麗。テント場も広いし、ここでのキャンプでも全然良かった。
上高地から片道3時間かかる上に、各登山ルートの分岐点になっているため
ここに居る人たちはほとんど登山者たちだろう。皆、朝の支度を始めていた。

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

横尾大橋。こちらを渡ると、涸沢・穂高方面。
(秋にはここから涸沢や奥穂高岳もいいな~)

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

上高地からここまで11km、ここから槍ヶ岳まで11km。ちょうど中間地点?
「ホントか!?槍ヶ岳、以外と近いじゃん」 

(これがそもそもの間違い・・・)

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

横尾から槍ヶ岳と蝶ヶ岳の分岐。
“ここから先は登山の装備が必要です” の表示。ここからはだんだんと山道になっていく。

ここで、ダブルストック・登山用高機能タイツ・熊鈴を装着、準備万端。
熊鈴は昨年、燕岳で熊と遭遇してからつけるようにしている。
(熊さんの生活圏内にお邪魔する訳だし礼儀というか、こちらとしても絶対に出くわしたくないもんな)

ここから右方向に行けば蝶ヶ岳。
上高地→蝶ヶ岳→常念岳の縦走もいいコースそうですね。


2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

【AM7:30 一の股】

途中、梓川の支流をまたぐ橋をわたると一の股。
その先5分ほどで、さらに立派な橋を渡ると二の股の標識。

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

ここまでは木陰のトンネルの中、梓川支流の美しい流れとせせらぎを聞きながらの快適なコース。


2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

【AM8:00 槍沢ロッジ】

ここは、宿泊・食事そしてこの先のババ平キャンプ場の受付もしてくれる。
休憩して涼や軽食をとる人も多かったが、この日は日曜日のため
休んでいる人の多くは槍ヶ岳方面からの下山者らしかった。

ここでは朝食がわりのパンを購入、無料の水を補給して50分ほど休憩。

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

【AM9:20 槍沢ババ平野営場】

ババ平野営場は樹林帯を抜けたところにあった。

このあたりから急に日差しが強くなってくる。
テントからの見晴らしは良さそうだけど、日差しを浴びてテントの中はとても暑そう。
一見テントを張れるスペースは少なそうだったけど、この先の沢沿いにも砂地のスペースがあった。

ネット上で見た、以前のここのトイレは使うのを躊躇うぐらい強烈なトイレだったが・・・現在は

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

「なんと言うことでしょ~う!」  
と、ビフォーアフターのナレーションが
聞こえてくるぐらい綺麗になっていた(笑)

もちろんチップトイレ。登山道のトイレが綺麗になっていくのは非常にありがたいので
個人的にチップトイレは大賛成です。
特に北アルプスは登山道と山小屋の整備が進んでいて、登山者からの人気も理解できる。


2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

景色が開けてくると、ここから徐々に登りもきつくなってくる。
地図を見るとここから、大曲まで1時間40分。さらにその先の天狗原分岐まで1時間。
「休憩いれても3時間か、けっこうあるな・・・」 と思いつつ登りはじめる。

全体的な登りの傾斜はそれほど急ではないが、じわじわと高度を上げる登りに苦労する。
そして何より暑い!!
一歩進むごとに汗が噴き出し、身体が熱くなってくる。この日は天気が良いぶん日差しも強烈だ。
荷物の重さと暑さが一歩一歩、ボディーブローのように効いてくる。

そして、大曲を通過するあたりで完全に足が止まる・・・

(この部分、文字が多いのは、すでに写真を撮る元気もなくなっていたためです・・・)

熱中症を疑うが、水分・塩分・補給食と対策は十分にしてきた。
熱中症特有の症状も出てきてないし、食料もしっかり取っているのでハンガーノックでも無い。
思い当たるのは単なる疲労と寝不足。
(要はトレーニングさぼったツケが廻ってきただけである。)

兎に角、休憩をとる為に沢の近くで腰を下ろす。残念ながらここに日陰は無い。
疲労と暑さにグッタリしながら、少し弱気になる。

「一回、槍沢まで下りて、テント泊用の荷物減らして登りなおすか」
「いっそ槍沢小屋で泊まって、明日帰っちゃおーか」
もう撤退を考えるほど、登る気 “0”ゼロ である。

(この部分。文字が多いのは、心の葛藤が多いからです・・・)


それでも、腰を下ろして、沢の水で頭と身体を冷やし
持ち合わせていた、高カロリーゼリー・アミノバイタル顆粒・ナッツ類・ドライフルーツ等を
ほぼドーピング気味に掻きこむと、体力と気力も少し復活してくる。。。
「とにかく登ろうか」


2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

【AM11:40 天狗原分岐】

牛歩戦術なみの速度で山道を登り、ようやく天狗原分岐に到着。
コースタイム的には槍沢から2時間40分のところ、2時間50分なのでほぼ予定通りなのだが
大曲から天狗原分岐だけで1時間40分を要した。
「この区間が一番キツかった・・・」

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

最後の水場に到着。
暑さでバテバテだった身体に、ここの水は最高にうまかった。
雪解け水のため、かなり冷たい。
ここで登る気力が “20パーセント” ほどUPした。

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

途中の雪渓歩き、幅はわずか20mほど。
ただ、もし足を滑らしたら雪渓の切れ間から沢に落ちて大変なことになると思う、油断禁物。
雪渓を歩いたのは、ここともう1ヵ所だけ。今年はこれだけの猛暑で雪も少ないのだろう。


【PM12:50】
苦しんだ槍沢からの登り、槍沢小屋出発から4時間。。。

ようやく

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

「槍の穂先が見えた~!」

道中、なかなか見ることができなかった槍の穂先が目の前に突然姿をあらわす。
一気にテンションとやる気が復活し、ここで登る気力が “100パーセント” MAXに達した。
(単純だが、槍の穂先はその形といい風貌といい、何か特別なインパクトを感じることができる)

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

槍ヶ岳山頂を眺めながらの登り、気持ち足取りが軽くなったような気もする。

しかし空気の薄さか、疲労か、暑さのためか、登山道を上がる息は荒くなる。
横尾からの長い登りで、標高はかなり稼いでいるはずだ。


2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

【PM1:10 播隆窟】
槍ヶ岳初登はん・開山をなしとげた念仏行者播隆がそのつど利用した岩屋。
播隆行者は5回槍ヶ岳登山したが、天保五年(1834)の第四回登山の時は、
この岩屋で五十三日間も篭り、念仏を唱えた。 (播隆/1786~1840)
・・・と看板に書いてある。


2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

ここまで登ってくると、もう槍の真下。 山の全容が見えてくる。
そして今日、宿泊予定の殺生ヒュッテももうすぐそこ。

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

【PM1:50 殺生ヒュッテ 到着】

クタクタになりながらも、ようやく殺生ヒュッテに到着。
朝5:30に徳沢を出発してからここまで8時間20分もかかった。

自分の行動計画表を見直してみると、徳沢出発6:00 殺生ヒュッテ到着14:00 なので
ほぼ予定通り!
しかし、この日の暑さで思っていたよりもかなり体力を消耗していた。
(机上で計画立てるのと、実際に登るのって全然違いますね・・・)

殺生ヒュッテでは、とりあえず遅い昼飯をいただく。
重い荷物おろして登山靴脱いで、うどんをすするのは至福の喜び。

2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

たぶん、この時点ではグルメ雑誌に載っているどこのうどんより旨く感じる

うどんを食べながら、テントの受付もついでにお願いする。
テント一張り @1000円
天水1リットル @200円
チップトイレ  @100円


2018年7月 槍ヶ岳登山 その2

槍の真下の特等席に“我が家” 完成

予定ではこのあと、山頂を目指すつもりだが
「そんな体力残っているのか!?」

つづく・・・
























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