2019年10月14日
2019年9月 奥穂高岳登山 その3
奥穂高岳 標高3190m
奥穂高岳は、中部山岳国立公園の飛騨山脈にある標高3190mの山。
穂高岳の主峰、日本第3位の高峰。日本百名山に選定されている。
北は大キレットの峻険な登降を経て、南岳、大喰岳の先の槍ヶ岳に連なり、
南は西穂高岳に至る痩せ尾根を経て焼岳に連なる。
また吊り尾根を経て前穂高岳に至り、カールを下れば上高地河童橋に至る。
奥穂高岳を含む穂高連峰は、剱岳・谷川岳と共に日本三大岩場に数えられ、
難易度の高い縦走路や登攀ルートを数多く抱えている。
その迫力のある急峻な岩稜、稜線からのパノラマ、涸沢からの
壮大な眺めなどが多くの登山者を魅了している。
(引用文)
【2日目】
奥穂高岳登山も2日目。
この日は穂高岳山荘から奥穂高岳山頂に向かう。
昨晩は風も無く、昨日の登山の疲れからかよく眠れた。
朝5時起床。
テントの外はすでに薄明るくなっていたが、、、 周囲真っ白。
雨こそ降っていなかったが、概ね天気予報のとおり・・・
この日は行程的にそんなに急ぐ事も無かったので、
テントの中で朝飯のラーメンを食べながら、ガスが晴れるのを待ってみる。
朝は少し寒かったため、山荘に移動しストーブに当たりながらコーヒーを頂く。
山荘で1時間ほど様子を見ていたが、外の様子は一向に変わらないので山頂に向かう事にした。
【AM7:00 穂高岳山荘 出発】
穂高岳山荘から奥穂高岳山頂まではコースタイム50分。
同じく山荘で待機していた他の登山者も徐々に登頂を開始する。
あまり遅くなると、涸沢から登ってくる登山者とバッティングして混雑も予想される。
最初は急な岩登り。
雨は降っていないが岩場が濡れているので足場が多少滑る。
3点支持の基本を忠実に守り、慎重に登る。
ザックは少量の荷物を入れたアタックザックなので身体は軽い。
登りの序盤に鎖場と梯子がある。
槍ヶ岳と比べてどちらも短い区間だけど、鎖も梯子も滑るので注意が必要。
この時間は下山してくる人も少なく、行き違いの渋滞はしていない。
最初の急な岩登りを終えると、あとは徐々に緩やかな登りになる。
既に稜線に出ているが、周りは相変わらずガスに覆われている。
山頂から降りてきた登山者と話しても、上(山頂)も同じだって。
しばらく登っていくが、ガスが濃くてどれがピークかよく分からない。
登頂開始から30分。霧の中に山頂が見えてきた。
【AM7:40 奥穂高岳山頂 到着】
穂高岳山荘から40分。昨日の上高地の出発から合計9時間ほどで
奥穂高岳山頂に到達。
親に連れられて中学生の時に登ってから、32年ぶり2回目の登頂。
日本第3位の山頂。
昨日の重い荷物を背負っての登攀。山頂までの岩登り。
山頂に立った達成感とともに
「何も見えね~」
景色真っ白。。。
(これは仕方ない・・・)
快晴ならここから穂高連峰の山々、焼岳・笠ヶ岳・槍ヶ岳・常念岳の360°の大展望。
そして真近には“ジャンダルム”が大迫力で見えるはずだ。
山頂で他の登山者の方とお話ししながら20分ほどガスが晴れるのを待っていたが、
「今日は無理か。」
風が吹いて、雨が降ってこないうちに下山を開始する。
山頂から半分ぐらい降りてきた頃に少しだけガスがはれてきた。
今まで霧に包まれていた、向かいの涸沢岳(標高3110m)が見えた。
そして振り返るとガスの切れた青空の中に“ジャンダルム”の雄姿が。。。
それはホンの一瞬のことでカメラを取り出す前にすぐに霧に覆われてしまった。
時間にして十数秒、ホントにわずかばかりのご褒美か?
“ジャンダルム”に至るルートは、一般登山道としては最難関のルートと言われ
私みたいな一般登山者にとって、その姿はラスボス感が半端ないほどの迫力を漂わせていた。
(たぶん私が近付くことは無いだろう・・・。だって、危ないところ怖いから。)
再びガスが切れるのを期待してしばらくその場で待っていたが、
その後ガスが晴れる事は無かった。
【AM10:00】
山頂からの下山後、テントを撤収する。
雨は降っていなかったが湿度が高く、フライシートには露がビッシリとはりついていた。
タオルで拭き取るが濡れている分、帰りの重量は少し増えるだろう。
午前10時に下山開始。
帰りは昨日登ってきたザイテングラートを涸沢に向けて下る。
ザイテングラートの急な下りが脚に堪える。
脚に負担が掛からないよう、足を滑らさないよう、落石を落とさぬよう、ゆっくり下る。
高度を下げるとガスの濃度も下がり、涸沢が見えてきた。
途中の分岐から、涸沢に下るパノラマコースに入る。
こちらの道からは少し紅葉が見れた。
今年は気温が高く、紅葉の色づきも少し遅め。
それでも十分綺麗で、紅葉の最盛期にはどんな眺めになるのだろうか。
見晴らし岩から涸沢を眺める。
ここまで来れば、涸沢ヒュッテまではもうすぐ。
【PM12:00 涸沢 到着】
今日も涸沢には色とりどりのテントが並んでいた。
涸沢ヒュッテ前にある味のある手書きの案内図。
涸沢周辺の位置関係がわかりやすく描いてある。
「涸沢の紅葉を見ずして穂高を語ることなかれ」の一文も。
涸沢ヒュッテのテラス。
上半分、どんより真っ白・・・ 山頂見えず。
「昨日、頑張って穂高岳山荘まで登ってよかった~!」
(こんな天気だと、辛い登りにはテンションだだ下がりだったと思う。)
ちょうど昼時なので、テラスで昼食。
今度はカレーとおでん。ここのおでんは名物だが、カレーのほうが美味しすぎてビックリ。
「カレー、お替りして~」 (それぐらい美味かった)
この時点で昼の13時。
当初の計画ではここでテント泊の予定だったが、今回の登山は初日の貯金がある。
「さて、今日中にどこまで下ろうか?」
カレーを食べ終えるとちょうど小雨が降ってきた。天気にも急かされて下山を開始する。
【PM14:20 本谷橋】
雨は小雨でレインウェアを着るほどでも無い。
【PM15:20 横尾山荘】
帰りはサクサクと下山。このころには雨も止んでいた。
この時期、上高地からの最終バスは17時。
どんなに急いでも、最終バスには間に合わないのは分かっていた。
実際、長い下りが堪えて脚ガクガク。この時点で身体はけっこう一杯一杯だった。
【PM16:40 徳澤園 到着】
それでも最後の力を振り絞ってココまで下りてきたのは、お目当てのソフトクリームがあるから(笑)
それと徳澤まで降りてくると、近くにある徳澤ロッジでお風呂に入れるんですよね~
徳澤ロッジの外来者用のお風呂は午後8時まで、料金800円と良心的。
このあとは徳澤園でテント泊の手続きをしてから、徳澤ロッジのお風呂で2日分の汗を流す。
夕食は背負ってきた残りの食糧と徳澤ロッジで調達したつまみ。
この登山初めてのビールを一缶開けて、今回の登山の祝杯を上げた。
灯りのともった徳澤園がいい雰囲気。(一度、宿にも泊まってみたいな)
ふんわりとした草地のベッドでゆっくりと眠りにつく。
明日は2時間ほどで上高地に戻るだけだ。
あと1回だけつづく。。。
穂高岳の主峰、日本第3位の高峰。日本百名山に選定されている。
北は大キレットの峻険な登降を経て、南岳、大喰岳の先の槍ヶ岳に連なり、
南は西穂高岳に至る痩せ尾根を経て焼岳に連なる。
また吊り尾根を経て前穂高岳に至り、カールを下れば上高地河童橋に至る。
奥穂高岳を含む穂高連峰は、剱岳・谷川岳と共に日本三大岩場に数えられ、
難易度の高い縦走路や登攀ルートを数多く抱えている。
その迫力のある急峻な岩稜、稜線からのパノラマ、涸沢からの
壮大な眺めなどが多くの登山者を魅了している。
(引用文)
【2日目】
奥穂高岳登山も2日目。
この日は穂高岳山荘から奥穂高岳山頂に向かう。
昨晩は風も無く、昨日の登山の疲れからかよく眠れた。
朝5時起床。
テントの外はすでに薄明るくなっていたが、、、 周囲真っ白。
雨こそ降っていなかったが、概ね天気予報のとおり・・・
この日は行程的にそんなに急ぐ事も無かったので、
テントの中で朝飯のラーメンを食べながら、ガスが晴れるのを待ってみる。
朝は少し寒かったため、山荘に移動しストーブに当たりながらコーヒーを頂く。
山荘で1時間ほど様子を見ていたが、外の様子は一向に変わらないので山頂に向かう事にした。
【AM7:00 穂高岳山荘 出発】
穂高岳山荘から奥穂高岳山頂まではコースタイム50分。
同じく山荘で待機していた他の登山者も徐々に登頂を開始する。
あまり遅くなると、涸沢から登ってくる登山者とバッティングして混雑も予想される。
最初は急な岩登り。
雨は降っていないが岩場が濡れているので足場が多少滑る。
3点支持の基本を忠実に守り、慎重に登る。
ザックは少量の荷物を入れたアタックザックなので身体は軽い。
登りの序盤に鎖場と梯子がある。
槍ヶ岳と比べてどちらも短い区間だけど、鎖も梯子も滑るので注意が必要。
この時間は下山してくる人も少なく、行き違いの渋滞はしていない。
最初の急な岩登りを終えると、あとは徐々に緩やかな登りになる。
既に稜線に出ているが、周りは相変わらずガスに覆われている。
山頂から降りてきた登山者と話しても、上(山頂)も同じだって。
しばらく登っていくが、ガスが濃くてどれがピークかよく分からない。
登頂開始から30分。霧の中に山頂が見えてきた。
【AM7:40 奥穂高岳山頂 到着】
穂高岳山荘から40分。昨日の上高地の出発から合計9時間ほどで
奥穂高岳山頂に到達。
親に連れられて中学生の時に登ってから、32年ぶり2回目の登頂。
日本第3位の山頂。
昨日の重い荷物を背負っての登攀。山頂までの岩登り。
山頂に立った達成感とともに
「何も見えね~」
景色真っ白。。。
(これは仕方ない・・・)
快晴ならここから穂高連峰の山々、焼岳・笠ヶ岳・槍ヶ岳・常念岳の360°の大展望。
そして真近には“ジャンダルム”が大迫力で見えるはずだ。
山頂で他の登山者の方とお話ししながら20分ほどガスが晴れるのを待っていたが、
「今日は無理か。」
風が吹いて、雨が降ってこないうちに下山を開始する。
山頂から半分ぐらい降りてきた頃に少しだけガスがはれてきた。
今まで霧に包まれていた、向かいの涸沢岳(標高3110m)が見えた。
そして振り返るとガスの切れた青空の中に“ジャンダルム”の雄姿が。。。
それはホンの一瞬のことでカメラを取り出す前にすぐに霧に覆われてしまった。
時間にして十数秒、ホントにわずかばかりのご褒美か?
“ジャンダルム”に至るルートは、一般登山道としては最難関のルートと言われ
私みたいな一般登山者にとって、その姿はラスボス感が半端ないほどの迫力を漂わせていた。
(たぶん私が近付くことは無いだろう・・・。だって、危ないところ怖いから。)
再びガスが切れるのを期待してしばらくその場で待っていたが、
その後ガスが晴れる事は無かった。
【AM10:00】
山頂からの下山後、テントを撤収する。
雨は降っていなかったが湿度が高く、フライシートには露がビッシリとはりついていた。
タオルで拭き取るが濡れている分、帰りの重量は少し増えるだろう。
午前10時に下山開始。
帰りは昨日登ってきたザイテングラートを涸沢に向けて下る。
ザイテングラートの急な下りが脚に堪える。
脚に負担が掛からないよう、足を滑らさないよう、落石を落とさぬよう、ゆっくり下る。
高度を下げるとガスの濃度も下がり、涸沢が見えてきた。
途中の分岐から、涸沢に下るパノラマコースに入る。
こちらの道からは少し紅葉が見れた。
今年は気温が高く、紅葉の色づきも少し遅め。
それでも十分綺麗で、紅葉の最盛期にはどんな眺めになるのだろうか。
見晴らし岩から涸沢を眺める。
ここまで来れば、涸沢ヒュッテまではもうすぐ。
【PM12:00 涸沢 到着】
今日も涸沢には色とりどりのテントが並んでいた。
涸沢ヒュッテ前にある味のある手書きの案内図。
涸沢周辺の位置関係がわかりやすく描いてある。
「涸沢の紅葉を見ずして穂高を語ることなかれ」の一文も。
涸沢ヒュッテのテラス。
上半分、どんより真っ白・・・ 山頂見えず。
「昨日、頑張って穂高岳山荘まで登ってよかった~!」
(こんな天気だと、辛い登りにはテンションだだ下がりだったと思う。)
ちょうど昼時なので、テラスで昼食。
今度はカレーとおでん。ここのおでんは名物だが、カレーのほうが美味しすぎてビックリ。
「カレー、お替りして~」 (それぐらい美味かった)
この時点で昼の13時。
当初の計画ではここでテント泊の予定だったが、今回の登山は初日の貯金がある。
「さて、今日中にどこまで下ろうか?」
カレーを食べ終えるとちょうど小雨が降ってきた。天気にも急かされて下山を開始する。
【PM14:20 本谷橋】
雨は小雨でレインウェアを着るほどでも無い。
【PM15:20 横尾山荘】
帰りはサクサクと下山。このころには雨も止んでいた。
この時期、上高地からの最終バスは17時。
どんなに急いでも、最終バスには間に合わないのは分かっていた。
実際、長い下りが堪えて脚ガクガク。この時点で身体はけっこう一杯一杯だった。
【PM16:40 徳澤園 到着】
それでも最後の力を振り絞ってココまで下りてきたのは、お目当てのソフトクリームがあるから(笑)
それと徳澤まで降りてくると、近くにある徳澤ロッジでお風呂に入れるんですよね~
徳澤ロッジの外来者用のお風呂は午後8時まで、料金800円と良心的。
このあとは徳澤園でテント泊の手続きをしてから、徳澤ロッジのお風呂で2日分の汗を流す。
夕食は背負ってきた残りの食糧と徳澤ロッジで調達したつまみ。
この登山初めてのビールを一缶開けて、今回の登山の祝杯を上げた。
灯りのともった徳澤園がいい雰囲気。(一度、宿にも泊まってみたいな)
ふんわりとした草地のベッドでゆっくりと眠りにつく。
明日は2時間ほどで上高地に戻るだけだ。
あと1回だけつづく。。。
Posted by god-field at 17:05│Comments(0)
│登山