2025年03月26日
2025年3月 残雪の大山登山

残雪の伯耆大山に登ってきました。
今年の冬は雪の多い年でしたね。雪の多い地域にお住まいの方は大変だったでしょうが、
私を含めスキーヤーにとっては良いシーズンでした。
当初は鳥取にある大山スキー場で今シーズンの滑り納めに行くつもりでしたが、
週末の晴予報を見て、大山登山に予定を切り替えました。

金曜日の仕事が終わった後、地元・徳島から車で米子市内まで移動。
米子駅前のホテルに前泊して、朝7時前に出発。

【AM7:30 大山駐車場】
米子市内から大山まではすぐに到着。登山道に一番近い駐車場は既に満車だろうから
少し手前の第4駐車場に駐車。こちらはまだガラガラ。

当日に天気や眺望が悪かったらスキーに切り替えようと思って、車にスキー板も積んできたけど
「これは登らにゃ損!」 ってぐらいの上天気
雲一つ無く、山頂まで綺麗に見渡せる。

駐車場から大山寺に向う参道を通って、登山口にむかう。
3月下旬で道に雪は無いが、建物の屋根にはまだ雪たっぷり。

【AM8:20 登山開始】
登山口には既に多くの登山者が準備中。
ここ南光河原駐車場で登山届を提出して、登山開始。

登り始めは緩やか。気温は高めだけど雪は適度に締まっていて歩きやすい。
アイゼンの装着もまだ必要なさそう。静かな森の中を快適な雪歩き。

【AM9:10 標高1000m付近】
徐々に傾斜がキツくなってきたので、広いところでアイゼンを装着。

大山登りに来るのも、12本爪アイゼン付けるのも3年振り。
ウェアは中厚手のメリノウールにフリース。
林間で風も無いので、ここまで順調。日差しの暖かさが心地よい。

【AM9:50 大山5合目】
登山開始から1時間半で5合目に到着。
このあたりからビュービューと風の音が聞こえ出す。
この日は天気は良いのだが、鳥取県全域に強風注意報が出ていた。
他の登山者さんとの会話も風の心配が多かったですね。

5合目を過ぎて樹林帯を抜けると景色が広がる。
「これ、ひょっとして最高の天気じゃない?」
3年前の登山の時と大違い。

左手に見える北壁が見事すぎる。
心配してた風も大して吹いていない。この程度の風なら大山では、そよ風クラスだろう(笑)

【AM10:15 大山6合目】
6合目の避難小屋は今年も雪に埋まっている。

ここで履いているアイゼンを締めなおして、フリースからハードシェルに着替える。
これより急登が始まる準備。雪はだいぶ緩んできているので、ピッケルまでは必要無いかな。

眼下の景色も綺麗に見える。
少しだけ休憩して、さあ登りましょうか。

避難小屋を過ぎると、山頂に向けての急な直登。
アイゼンのグリップが良く効くので危なくは無いが、息が切れる・・・

ようやく急登を登りきると、目の前になだらかな雪原が広がる。
木道は雪に埋まっていて見えないが、おそらく9合目あたりだろう。山頂まではもうすぐ。

木道の先に避難小屋が見えた。
木道はアイゼンで歩くと傷むので、脇の雪道を歩きます。

【AM11:15 山頂避難小屋】
山頂避難小屋に到着。このところの晴れの天気で屋根の雪もだいぶ溶けているようだった。
先日のニュースで登山客が入口のドアを閉め忘れて、
大雪のあとに小屋の中が大変な事になっていたのを思い出した。
「避難小屋の出入口の閉め忘れに注意ですね」

【AM11:20 大山(弥山)山頂 到着】
南光河原の登山口からちょうど3時間で到着。
ゆっくり登ってきたつもりだったが、あまりの景色の良さにあっという間に着いた感覚だった。
それもそのはず、

ここから見える剣ヶ峰が素晴らしい。
「これが大山ブルーか!!」
この景色を見に来たかったんですよね~
夏は柵があって山頂表示板から先は行けませんが、今日はもう少し先まで行ってみましょうか。

ここからは念のためピッケルに持ち替えて、稜線を歩きます。

あれが弥山の山頂三角点かな?

「ついに!残雪期、大山 登頂成功!!」
って、いうぐらいの写真ポーズ(笑)
「でも、ホントここ日本?」っていうほどの景色。

大山ブルーをその身に纏った、剣ヶ峰の姿が美しい。。。
登山口からわずか3時間ほどの登山でしたが、こんな景色が見られるなんて・・・

写真を撮って頂いた他の登山者さんの御背中を借りて撮影。

良く見ると、剣ヶ峰から下りてくる人も見えますね。

北側・日本海方向

南側・蒜山高原方向

西側・避難小屋方向
360度、景色を楽しんだら そろそろ戻りましょうか。

ちょうどお昼12時になったので昼飯。
避難小屋の脇で風を避けながら、簡単にコンビニおにぎり。
今日は避難小屋の中に入るまでも無い、ぽかぽか陽気。
その後はもう一度、三角点に行ったり。避難小屋付近をぶらぶらしたり。。。
いつまでも、ここに居てもよい気もしたが、
「風も強くなってきたし、そろそろ帰りますか」

【PM13:00 下山開始】
空の青・日本海の青・雪原の白
「この景色もヤバな~い」
後ろ髪をひかれつつ山頂を後にする。。。


午後からの帰り道は雪がグサグサに溶けて、歩きにくい。
アイゼンが効かず、一歩踏み出すごとにズルズルと滑る滑る・・・
「気をつけて下りよう。。。」

下山に苦労する私を尻目に、北壁のバリエーションルートから上ってくる人も見えますね。
大山は私のような雪山初心者でも、本格雪山登山をやる上級者でも、
季節やルートによって色々な人が登山を楽しめる素晴らしい山ですね。

【PM13:50 5合目分岐】
ようやく5合目まで下りてくる。
計画では行者谷のほうに下りる予定にしていたが、この時点で足がプルプルと痙攣している。
行者谷方面は雪も深そうだったので、おとなしく元来た夏山登山道を戻る事にする。

【PM14:45 南光河原駐車場 到着】
帰り道は登山者の姿も少なく、ゆっくりと下山。
本日の登山も無事、終了。

登山のあとは温泉に。
‶大山火の神温泉 豪円湯院″
帰り道の参道にあり、「温泉付き♨あつあつ鍋 1800円→1000円」の
のぼりに誘われてしまった(笑)

気持ちの良い内湯と雪を見ながらの露天風呂。
風呂上がりに、熱々の豆乳坦々鍋を頂く。温泉に食事まで付いて1000円とはお得すぎる。。。
「また来ようっと ♡」

温泉と食事で、身体もお腹も満たされて帰路につく。
今回の登山は雪にも天気にも恵まれて、最高の登山になった。
季節的に雪はもう溶けてしまうが、今度は春にキャンプでもしに来ようかな?
大山、良い所ですね(笑) また、遊びに来ます。
おわり
私を含めスキーヤーにとっては良いシーズンでした。
当初は鳥取にある大山スキー場で今シーズンの滑り納めに行くつもりでしたが、
週末の晴予報を見て、大山登山に予定を切り替えました。
金曜日の仕事が終わった後、地元・徳島から車で米子市内まで移動。
米子駅前のホテルに前泊して、朝7時前に出発。
【AM7:30 大山駐車場】
米子市内から大山まではすぐに到着。登山道に一番近い駐車場は既に満車だろうから
少し手前の第4駐車場に駐車。こちらはまだガラガラ。
当日に天気や眺望が悪かったらスキーに切り替えようと思って、車にスキー板も積んできたけど
「これは登らにゃ損!」 ってぐらいの上天気
雲一つ無く、山頂まで綺麗に見渡せる。
駐車場から大山寺に向う参道を通って、登山口にむかう。
3月下旬で道に雪は無いが、建物の屋根にはまだ雪たっぷり。

【AM8:20 登山開始】
登山口には既に多くの登山者が準備中。
ここ南光河原駐車場で登山届を提出して、登山開始。

登り始めは緩やか。気温は高めだけど雪は適度に締まっていて歩きやすい。
アイゼンの装着もまだ必要なさそう。静かな森の中を快適な雪歩き。
【AM9:10 標高1000m付近】
徐々に傾斜がキツくなってきたので、広いところでアイゼンを装着。
大山登りに来るのも、12本爪アイゼン付けるのも3年振り。
ウェアは中厚手のメリノウールにフリース。
林間で風も無いので、ここまで順調。日差しの暖かさが心地よい。
【AM9:50 大山5合目】
登山開始から1時間半で5合目に到着。
このあたりからビュービューと風の音が聞こえ出す。
この日は天気は良いのだが、鳥取県全域に強風注意報が出ていた。
他の登山者さんとの会話も風の心配が多かったですね。
5合目を過ぎて樹林帯を抜けると景色が広がる。
「これ、ひょっとして最高の天気じゃない?」
3年前の登山の時と大違い。
左手に見える北壁が見事すぎる。
心配してた風も大して吹いていない。この程度の風なら大山では、そよ風クラスだろう(笑)
【AM10:15 大山6合目】
6合目の避難小屋は今年も雪に埋まっている。

ここで履いているアイゼンを締めなおして、フリースからハードシェルに着替える。
これより急登が始まる準備。雪はだいぶ緩んできているので、ピッケルまでは必要無いかな。
眼下の景色も綺麗に見える。
少しだけ休憩して、さあ登りましょうか。

避難小屋を過ぎると、山頂に向けての急な直登。
アイゼンのグリップが良く効くので危なくは無いが、息が切れる・・・
ようやく急登を登りきると、目の前になだらかな雪原が広がる。
木道は雪に埋まっていて見えないが、おそらく9合目あたりだろう。山頂まではもうすぐ。
木道の先に避難小屋が見えた。
木道はアイゼンで歩くと傷むので、脇の雪道を歩きます。
【AM11:15 山頂避難小屋】
山頂避難小屋に到着。このところの晴れの天気で屋根の雪もだいぶ溶けているようだった。
先日のニュースで登山客が入口のドアを閉め忘れて、
大雪のあとに小屋の中が大変な事になっていたのを思い出した。
「避難小屋の出入口の閉め忘れに注意ですね」

【AM11:20 大山(弥山)山頂 到着】
南光河原の登山口からちょうど3時間で到着。
ゆっくり登ってきたつもりだったが、あまりの景色の良さにあっという間に着いた感覚だった。
それもそのはず、

ここから見える剣ヶ峰が素晴らしい。
「これが大山ブルーか!!」
この景色を見に来たかったんですよね~
夏は柵があって山頂表示板から先は行けませんが、今日はもう少し先まで行ってみましょうか。

ここからは念のためピッケルに持ち替えて、稜線を歩きます。

あれが弥山の山頂三角点かな?

「ついに!残雪期、大山 登頂成功!!」
って、いうぐらいの写真ポーズ(笑)
「でも、ホントここ日本?」っていうほどの景色。

大山ブルーをその身に纏った、剣ヶ峰の姿が美しい。。。
登山口からわずか3時間ほどの登山でしたが、こんな景色が見られるなんて・・・

写真を撮って頂いた他の登山者さんの御背中を借りて撮影。

良く見ると、剣ヶ峰から下りてくる人も見えますね。
北側・日本海方向
南側・蒜山高原方向
西側・避難小屋方向
360度、景色を楽しんだら そろそろ戻りましょうか。

ちょうどお昼12時になったので昼飯。
避難小屋の脇で風を避けながら、簡単にコンビニおにぎり。
今日は避難小屋の中に入るまでも無い、ぽかぽか陽気。
その後はもう一度、三角点に行ったり。避難小屋付近をぶらぶらしたり。。。
いつまでも、ここに居てもよい気もしたが、
「風も強くなってきたし、そろそろ帰りますか」
【PM13:00 下山開始】
空の青・日本海の青・雪原の白
「この景色もヤバな~い」
後ろ髪をひかれつつ山頂を後にする。。。

午後からの帰り道は雪がグサグサに溶けて、歩きにくい。
アイゼンが効かず、一歩踏み出すごとにズルズルと滑る滑る・・・
「気をつけて下りよう。。。」
下山に苦労する私を尻目に、北壁のバリエーションルートから上ってくる人も見えますね。
大山は私のような雪山初心者でも、本格雪山登山をやる上級者でも、
季節やルートによって色々な人が登山を楽しめる素晴らしい山ですね。
【PM13:50 5合目分岐】
ようやく5合目まで下りてくる。
計画では行者谷のほうに下りる予定にしていたが、この時点で足がプルプルと痙攣している。
行者谷方面は雪も深そうだったので、おとなしく元来た夏山登山道を戻る事にする。
【PM14:45 南光河原駐車場 到着】
帰り道は登山者の姿も少なく、ゆっくりと下山。
本日の登山も無事、終了。
登山のあとは温泉に。
‶大山火の神温泉 豪円湯院″
帰り道の参道にあり、「温泉付き♨あつあつ鍋 1800円→1000円」の
のぼりに誘われてしまった(笑)
気持ちの良い内湯と雪を見ながらの露天風呂。
風呂上がりに、熱々の豆乳坦々鍋を頂く。温泉に食事まで付いて1000円とはお得すぎる。。。
「また来ようっと ♡」

温泉と食事で、身体もお腹も満たされて帰路につく。
今回の登山は雪にも天気にも恵まれて、最高の登山になった。
季節的に雪はもう溶けてしまうが、今度は春にキャンプでもしに来ようかな?
大山、良い所ですね(笑) また、遊びに来ます。
おわり
Posted by god-field at 11:06│Comments(0)
│登山