2017年09月18日
2017年 常念岳~燕岳 縦走 その3
常念乗越からの御来光
初めての登山でのテント泊。
キャンプからも遠ざかっていて、テントで寝るのも久しぶり。
多少、風の音と夜の寒さが気になったがそこそこ眠れた。
夜中の3時半。まわりの物音で目を覚ます。
どうやら廻りでテントの撤収を始めているようだ。
眠い目を擦りながら、テントの外に顔を出す。
【2日目 前半】
【AM4:00 起床】
まだ人の目では外は真っ暗。(カメラの目では微かに明るくなってきていることが分かる)
寝る前に出ていた月は沈んでいて、星がよく見えた。
カメラに写った槍ヶ岳の肩で光る明かりは“槍ヶ岳山荘”の灯りだろう。
山の朝は早い。
早々とテントを撤収した人がヘッデン点けて常念岳山頂を目指していくのが見えた。
【AM5:00】
地平線が明るくなってきた。
寒いし、眠いし、久しぶりにテントで寝たので身体が痛い。
御来光を山頂で拝むために1時間も登りたくない私は常念乗越で御来光を待つ。
そして・・・
【AM5:20】
御来光 キター!
昇った太陽はテントを照らし
また、その向かいの山々を真っ赤に染める
「綺麗だな~・・・」 しばし・・見とれる。
山で迎える久々の御来光、雲海も綺麗だった。
今日の天気はすこぶる良さそう。
素晴らしい山の朝にコーヒーで「乾杯」 with 燕山荘マグカップ
・・・なんて、清清しい朝を満喫していたが、
まわりの人たちはどんどんテントを撤収していなくなって行く。
私はかなり出遅れた。なにが「山の朝は早い」だ(笑)
当初の予定なら2日目の予定はここ常念乗越から大天荘のテン場。
コースタイムは3時間半ほど。2日目はすごく余裕を見た行程にしていた。
朝飯のパンを頬張りながら一人作戦タイム。
実は3日目の天気予報が悪く、最終日は雨の中の山行になる予測。
今日2日目の天候は抜群なので、今日のうちに燕山荘まで行く選択肢も大いにあるが・・・
「あとは大天荘に着いたときの気分で決めよう」
テントを撤収して、荷物をまとめる。
【AM8:00 横通岳方面に向け出発】
地図によると、常念乗越からは横通岳・東天井岳を経由して大天井岳に至る行程。
横通岳への最初の登りは朝一だけに少し堪えるが、天気も良く気分も良い。
もうひとつテンションがあがることが1つ。
横通岳に向かう途中で“雷鳥”さん発見。
しかも親子
去年の燕岳では見られなかったので、雷鳥さんとも久しぶりの対面。
写真を撮ろうと思って、ゆっくりと近づいていったが全然逃げる素振りも見せない。
日本では特別天然記念物の雷鳥。
これだけ近づいても逃げないのは日本の雷鳥だけで、
この光景を海外の登山者はとても驚くらしい。
これは昔から日本人が山岳信仰の対象として雷鳥を保護し、
現在まで大切に見守ってきた証拠だということだ。
(いい話だが、燕山荘オーナーの話の受け売りです)
最近ではニホンザルの捕食対象になり、その数を減らしているとも聞いた。
3日間の縦走で雷鳥が見れたのはこの時だけだった。
雷鳥にも癒され、縦走路の先を急ぐ。
【AM9:00 横通岳】
手元のGPSナビを見てみると、いつの間にか横通岳(2767m)を通り過ぎていた。
近くで休憩している人に聞いたら、縦走路は横通岳をトラバースしていて
ピークに向かうには整備された登山道ではなく登山者の踏み跡を辿って行くらしい。
もう通り過ぎちゃったので頂上はパスして、先に進むことにした。
「横通し岳(よこどおしだけ)」 名前そのままやん・・・(笑)
今回の登山で楽しみにしていたものの一つ、
常念岳から大天井岳の縦走路。
進行方向左手には槍ヶ岳から穂高連峰、遠くには上高地に注ぐ梓川まで見て取れる。
逆方向には雲海の彼方に富士山まで (with 雷鳥)
しばらくはフラットな山歩(さんぽ)道を、景色を見ながらを楽しく行く。
素晴らしい景色にこの時はザックの重さも忘れている(と思う)
平日で遅いスタートだからかもしれないが登山者もまばらで、この眺望をほぼ独り占め。
前方に東天井岳への登りが見えた。
【AM10:00 東天井岳付近】
東天井への上りを登り切る。振り返るとここまで歩いてきた縦走路と
昨日登った常念岳の山頂が右奥に見える、ここまで2時間。順調に来た。
と、ここでアクシデント発生。
いい気分で歩いていると、右足に違和感が・・・
右足に故障発生!
歩いていると右足の裏がパカパカと・・・
良く見てみると靴底が剥がれかかっている。
私の足でなく、登山靴に故障が発生してしまいました。
仕方ないので、捻挫や靴擦れ用に持ってきていたテーピングテープで応急処理。
再び歩き出すけど、10分もしないうちに今度は左足の踵がパカパカと・・・
なんか満身創痍。
(自分の足はまったく大丈夫なんです。ただ靴が・・・)
この時点で3日間の全工程のおよそ半分。
「このまま行けるだろうか?」
一抹の不安を感じながらも
大天荘まであと1kmの嬉しい表示。
道中なかなか見えなかった大天荘の姿にやきもきしたけど、ついに歓喜の瞬間。
大天荘が見えた!うしろには大天井岳の姿も。
【AM11:20 大天荘 到着】
2日目の目的地、テント泊する予定の大天荘に到着。
靴の故障を抱えて、このあとどうする・・・?
「とりあえず頂上でしょ」
>【2日目 後半】につづく。。。
キャンプからも遠ざかっていて、テントで寝るのも久しぶり。
多少、風の音と夜の寒さが気になったがそこそこ眠れた。
夜中の3時半。まわりの物音で目を覚ます。
どうやら廻りでテントの撤収を始めているようだ。
眠い目を擦りながら、テントの外に顔を出す。
【2日目 前半】
【AM4:00 起床】
まだ人の目では外は真っ暗。(カメラの目では微かに明るくなってきていることが分かる)
寝る前に出ていた月は沈んでいて、星がよく見えた。
カメラに写った槍ヶ岳の肩で光る明かりは“槍ヶ岳山荘”の灯りだろう。
山の朝は早い。
早々とテントを撤収した人がヘッデン点けて常念岳山頂を目指していくのが見えた。
【AM5:00】
地平線が明るくなってきた。
寒いし、眠いし、久しぶりにテントで寝たので身体が痛い。
御来光を山頂で拝むために1時間も登りたくない私は常念乗越で御来光を待つ。
そして・・・
【AM5:20】
御来光 キター!
昇った太陽はテントを照らし
また、その向かいの山々を真っ赤に染める
「綺麗だな~・・・」 しばし・・見とれる。
山で迎える久々の御来光、雲海も綺麗だった。
今日の天気はすこぶる良さそう。
素晴らしい山の朝にコーヒーで「乾杯」 with 燕山荘マグカップ
・・・なんて、清清しい朝を満喫していたが、
まわりの人たちはどんどんテントを撤収していなくなって行く。
私はかなり出遅れた。なにが「山の朝は早い」だ(笑)
当初の予定なら2日目の予定はここ常念乗越から大天荘のテン場。
コースタイムは3時間半ほど。2日目はすごく余裕を見た行程にしていた。
朝飯のパンを頬張りながら一人作戦タイム。
実は3日目の天気予報が悪く、最終日は雨の中の山行になる予測。
今日2日目の天候は抜群なので、今日のうちに燕山荘まで行く選択肢も大いにあるが・・・
「あとは大天荘に着いたときの気分で決めよう」
テントを撤収して、荷物をまとめる。
【AM8:00 横通岳方面に向け出発】
地図によると、常念乗越からは横通岳・東天井岳を経由して大天井岳に至る行程。
横通岳への最初の登りは朝一だけに少し堪えるが、天気も良く気分も良い。
もうひとつテンションがあがることが1つ。
横通岳に向かう途中で“雷鳥”さん発見。
しかも親子
去年の燕岳では見られなかったので、雷鳥さんとも久しぶりの対面。
写真を撮ろうと思って、ゆっくりと近づいていったが全然逃げる素振りも見せない。
日本では特別天然記念物の雷鳥。
これだけ近づいても逃げないのは日本の雷鳥だけで、
この光景を海外の登山者はとても驚くらしい。
これは昔から日本人が山岳信仰の対象として雷鳥を保護し、
現在まで大切に見守ってきた証拠だということだ。
(いい話だが、燕山荘オーナーの話の受け売りです)
最近ではニホンザルの捕食対象になり、その数を減らしているとも聞いた。
3日間の縦走で雷鳥が見れたのはこの時だけだった。
雷鳥にも癒され、縦走路の先を急ぐ。
【AM9:00 横通岳】
手元のGPSナビを見てみると、いつの間にか横通岳(2767m)を通り過ぎていた。
近くで休憩している人に聞いたら、縦走路は横通岳をトラバースしていて
ピークに向かうには整備された登山道ではなく登山者の踏み跡を辿って行くらしい。
もう通り過ぎちゃったので頂上はパスして、先に進むことにした。
「横通し岳(よこどおしだけ)」 名前そのままやん・・・(笑)
今回の登山で楽しみにしていたものの一つ、
常念岳から大天井岳の縦走路。
進行方向左手には槍ヶ岳から穂高連峰、遠くには上高地に注ぐ梓川まで見て取れる。
逆方向には雲海の彼方に富士山まで (with 雷鳥)
しばらくはフラットな山歩(さんぽ)道を、景色を見ながらを楽しく行く。
素晴らしい景色にこの時はザックの重さも忘れている(と思う)
平日で遅いスタートだからかもしれないが登山者もまばらで、この眺望をほぼ独り占め。
前方に東天井岳への登りが見えた。
【AM10:00 東天井岳付近】
東天井への上りを登り切る。振り返るとここまで歩いてきた縦走路と
昨日登った常念岳の山頂が右奥に見える、ここまで2時間。順調に来た。
と、ここでアクシデント発生。
いい気分で歩いていると、右足に違和感が・・・
右足に故障発生!
歩いていると右足の裏がパカパカと・・・
良く見てみると靴底が剥がれかかっている。
私の足でなく、登山靴に故障が発生してしまいました。
仕方ないので、捻挫や靴擦れ用に持ってきていたテーピングテープで応急処理。
再び歩き出すけど、10分もしないうちに今度は左足の踵がパカパカと・・・
なんか満身創痍。
(自分の足はまったく大丈夫なんです。ただ靴が・・・)
この時点で3日間の全工程のおよそ半分。
「このまま行けるだろうか?」
一抹の不安を感じながらも
大天荘まであと1kmの嬉しい表示。
道中なかなか見えなかった大天荘の姿にやきもきしたけど、ついに歓喜の瞬間。
大天荘が見えた!うしろには大天井岳の姿も。
【AM11:20 大天荘 到着】
2日目の目的地、テント泊する予定の大天荘に到着。
靴の故障を抱えて、このあとどうする・・・?
「とりあえず頂上でしょ」
>【2日目 後半】につづく。。。
Posted by god-field at 21:00│Comments(2)
│登山
この記事へのコメント
足跡から失礼しますってめっちゃ久し振りじゃないすか!嬉しい
お元気でしたか?
お子さんも随分とですよね。かれこれ7,8年前でしょうかね。ご一緒したのは。
ウチは上の子が高校2年、真ん中が中2、一番下の息子が小6ですよ!(笑)
これからもお互い元気に仕事に子育てに遊びに頑張っていきましょうね!!
お元気でしたか?
お子さんも随分とですよね。かれこれ7,8年前でしょうかね。ご一緒したのは。
ウチは上の子が高校2年、真ん中が中2、一番下の息子が小6ですよ!(笑)
これからもお互い元気に仕事に子育てに遊びに頑張っていきましょうね!!
Posted by じゅんちち at 2017年09月20日 22:18
じゅんちちさん、コメントありがとうございます。
すごく嬉しいです。
このブログは、ほぼほったらかしで
ナチュログでは浦島太郎状態ですが、元気にしてますよ!
うちの子も、上が高2、下が中2。(一緒ですね^^)
すでに子育ても終わった感があり、
アウトドアも専らソロ活動となってきました。
ご一緒したときの記事を見直してみると懐かしいですね。
みんな大きくなって。
じゅんちちさんも仕事に遊びにと益々活躍されているみたいですね。
またゆっくりブログのほうにもお邪魔いたします。
すごく嬉しいです。
このブログは、ほぼほったらかしで
ナチュログでは浦島太郎状態ですが、元気にしてますよ!
うちの子も、上が高2、下が中2。(一緒ですね^^)
すでに子育ても終わった感があり、
アウトドアも専らソロ活動となってきました。
ご一緒したときの記事を見直してみると懐かしいですね。
みんな大きくなって。
じゅんちちさんも仕事に遊びにと益々活躍されているみたいですね。
またゆっくりブログのほうにもお邪魔いたします。
Posted by god-field at 2017年09月21日 11:41